標津産の活帆立が入荷しております。
当店では、漁期や天候による出港の状況や、または使う用途により、標津産と、お隣の野付・尾岱沼(おだいとう)産を仕入れているのですが、本日は標津産になります。
尾岱沼産の帆立と言えば、全国随一の大きさを誇り、ジャンボ帆立の通称で、この地域を代表する名産の一つとして知られています。
当店のメニューでも「ジャンボ帆立の貝焼き」は”ジャンボサイズ”という見た目のインパクトと味わいといい、観光客の方からも大変な人気を誇る食材であります。
しかしながら、この標津産の帆立もサイズこそ尾岱沼産よりも小ぶりですが、刺身にした時の食感といい、甘味に関しては、抜群の旨さを誇っていると思っています。
以前、札幌の著名な和食店のご主人とお話しをする機会があったのですが、その時に『店で使う刺身用の帆立は標津産を使っている。他産地よりも噛んだ時の食感が強くて、あれが良い。標津産ではないと、あの食感にはならない。』とおっしゃっていました。
まさしく同感だと思いました。
標津産だからひいきにするという訳ではなくても、噛んだときのサクサクとした食感が標津産帆立の最大の旨さだと思っています。
前置き長くなりましたが、当店ではお刺身を「本日のおすすめ」としてお出しています。(一人前650円/税別)
※↑画像はイメージです。(実際の盛り付けと異なる場合がございます。)
ちなみに、その店のご主人は全国各地に食材探しに行くこともあった経験もあり、この話の最後に、『標津産ほたての旨さの訳は標津には複数の川が海に流れており、これが旨さを造っているのではないか』と言っていました。
山・川の豊富な栄養・ミネラルが流入しているいう事でしょう。
この理由の真偽は定かではありませんが、こういった食材のストーリー性を知るとまた、一段と美味しくなりますね。